ゲームにおける神話、探索中

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ムー大陸関連でゲームの話をした(タグ “game” 参照)ところなので、ギリシア神話に関連するゲーム(コンピュータ・ゲーム)の話もしておこうと思います。視覚的に神話にふれるものとしては、コンピュータ・ゲームを見過ごせません。が、私は大人になってからあんまりゲームをしておらず、関連情報を探索中・勉強中でもあります。ゲームは決して嫌いじゃないのですけどね(ちなみに Football Manager といういわば監督ゲームは大好きで、ここ数年は気楽にできるモバイル版を楽しんでます)。詳しい方には関連情報を教えていただきたいです。

ギリシア神話の世界観をもとにした作品で、アメリカのみならず世界でヒットしたアクション・アドベンチャーゲームが、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズ(SCEサンタモニカスタジオ、2005年~)。また、歴史上の戦闘や兵器を扱ったストラテジー・ゲーム『エイジ・オブ・エンパイア』から派生した『エイジ・オブ・ミソロジー』はギリシア神話(および北欧神話、エジプト神話)を題材にしていました(アンサンブルスタジオ、2002年)。本来は関係のなかったものに神話の設定が求められたことに示されるように、ゲームにおいて神話希求が強く存在しているといえるでしょう。

ゲームの「プラットフォーム」としてはスマートフォンやタブレットが重視されるようになっていますが、いずれも日本発で世界に向けて配信されているスマートフォン用ゲーム『パズル・アンド・ドラゴンズ』(略称パズドラ、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、2012年~)、『モンスターストライク』(略称モンスト、XFLAG、2013年~)、『Fate / Grand Order』(略称FGO、TYPE-MOON、アニプレックス、2015年~)などをはじめとした作品に、ギリシア神話の神々や英雄に加えて、髪の毛が蛇である姿で有名なメドゥーサ(メデューサ)や牛頭人身のミノタウロスといった怪物たちが、数多く登場し続けています。

さて、なぜ神話イメージがこうして利用され続けているか、ということに関しては様々な事情があると思いますので、いずれしっかり論じてみたいですが、ポップカルチャーでの神話継承・利用に関してちょっとだけ述べておくなら、以下のような理由があるでしょう。

現代は、なかなか失速しない大衆消費社会。次から次へと生み出される商品に付与するイメージや、娯楽としての物語そして登場するキャラクターたちを、大量に必要としています。それらの想像・創造が、無限に湧き出してくるわけではありません。作者にとって着想源が必要でしょうし、創作活動には絶えざる模倣という面もあります。この点で有益な参照元であり続けるのが、人類の遺産たる神話であり、なかでも西洋を中心に世界的によく知られたギリシア神話であるわけです。

私はそれをある意味で逆手に取って、ギリシア神話という「パンくず」をたどりながら、人間のさまざまな想像物にめぐり合い、想像の文化を楽しみたいとも思っています。

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