世界の成り立ち(1)

最終更新日

本サイトでは、特にギリシア神話の情報については、ふと思いついた順にさまざまなネタを挙げて更新しております。体系的にギリシア神話を紹介した本やサイトは無数にありますし。ならばあえて整然としていない(が、タグなどで情報をたどっていける)のも、バラエティ豊かになっておもしろいのではないか、神話が本当にいろいろなところにつながっていると実感してもらいやすいのではないか、とも思いまして。ただし記事をまとめている当人が、これは取り上げたっけかなと、こんがらがるのも確か。ギリシア神話のはじまりのようなところからまとめておくのも必要かと思い直してもいます。そこで、ギリシア神話が語る「世界の成り立ち」を試しにまとめてみます。

ヘシオドス『神統記』によると、始原に存在したのはカオス(混沌)でした。そこにガイア(大地)とタルタロス(冥界の最下層、奈落)が生まれます。このあたりは、その姿もよくわからないような象徴的な神様方ですね。

また愛の神エロスも誕生したとされます(のちに美の女神アフロディテの子と考えられるようになります)。

そしてカオスから、エレボス(暗黒)とニュクス(夜)が生じ、両者が交わってアイテル(光)とヘメラ(昼)が生まれました。ニュクスは単独でタナトス(死)、ヒュプノス(眠り)なども生んだといいます。

さらにガイアは単独でウラノス(天空)と山々、そしてポントス(海)を生み出します。このポントスとガイアが交わり、海の神々・精霊と様々な怪物が生じることになるのです。

そして大地たるガイアは天空たるウラノスと交わって、神々の第二世代であるティタン神族を生み出していきました。彼らは、オケアノス、コイオス、クレイオス、ヒュペリオン、イアペトス、クロノスという6人の男神と、テイア、レア、テミス、ムネモシュネ、フォイベ、テテュスの6女神でした(ディオネという女神が加えられる場合もあります)。

オケアノス(大洋)とテテュスの間から、冥界を取り巻く川「ステュクス」、ギリシアを流れる川「アケロオス」といった河神が生じたとされるなど、世界はさらに形成されていきます。

ティタン神族の子孫たちや、オリュンポス神族がティタンに取って代わる経緯については、別記事で。

また、カオス、ニュクスなどに由来するもの(継承例)については、別個に紹介しています(カオスがこちらで、それ以外はこちら)。

世界の成り立ちの話は、以下に続きます

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