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神話・イメージ

ガイアは大地を擬人化した女神で、天空神ウラノスとの間に多くの神々を生みました。主だった神々であるオリュンポス12神はガイアの孫の世代にあたります。ガイアについてはこちら(世界の成り立ち)も参照。

原初の女神のイメージ、そして大地を女神とする発想は世界の神話に見られ、そこには「生命を生み、育む女性」のイメージが重ねられているのでしょう。

継承

ガイア仮説:イギリスの科学者ジェームズ・ラヴロックは、地球全体を生命体として捉える考え方を、「ガイア仮説」と表現。環境問題が人類共通のものになっている今の時代、地球全体を擬人的に意識させるその言葉は、ますます重要なキーワードになっていくかもしれません。

関連事項:大地は「ゲー」ともいい、geography(「大地についての記述」=地理)、geometry(「大地を測ること」=幾何学)といった言葉につながっています。そして人名「ジョージ George」(ドイツ語ではゲオルク、フランス語ではジョルジュ)の由来である「ゲオルギオス」という古い人名は、「大地を耕す人=農夫」の意。

関連事項:ラテン語では大地のことを「テラ」といって、「テラ・マテル」すなわち母なる大地(マテル mater がラテン語で母)、あるいは「テルス」という大地を擬人化した女神がローマでも崇められていました。テラ terraに由来するのが、テリトリー territory、テラス terraceといった言葉。そしてテラもガイアと同じく、地球を意味する表現として用いられます。

大地や地球に関わる表現:「ガイア仮説」もその一つですが、諸例を随時、収集・追記していきたいと思います。

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