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『アトランティス゠ムーの系譜学』ではふれられなかった関連作の補足。ここではゲーム『ヘラクレスの栄光Ⅳ 神々からの贈り物』を補足・記録しておきます。

同作は、1994年10月21日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたゲームで、ギリシア神話をモチーフにした人気RPGシリーズ『ヘラクレスの栄光』の四作目。設定にアトランティスがからんでおりまして。主人公はアトランティスに暮らす青年なのですが、ギリシア(ギリシャ)の侵攻によってアトランティスは滅亡。その際、主人公の魂が「保管」されることに。のち、世界探索のため神々によって復活させられた主人公は、様々なキャラに「乗り移る」ことができる存在となり、神々に授けられた使命のもとに冒険する…というもの。本来のアトランティス伝説を語った哲学者プラトンは、本作中で主人公の友人として登場。

ちなみに、本作のディレクター・シナリオライターであった野島一成は、後にスクウェアで『ファイナル・ファンタジー』Ⅶ、Ⅷのシナリオを書いているそうです。いずれも人気作ですね。

本作の物語設定は、「アトランティスとギリシアが戦った」「神罰としてアトランティスは滅亡してしまう」というプラトンが語った伝説を、けっこうしっかりそして巧みに活かしており、アトランティス伝説あってこその作品。また、(参考元がいろいろあるとはいえ)工夫されたゲームシステムもあいまって、ゲーム自体なかなかの人気作であったようです。シリーズとしても有名ですしね。

ただし、『ヘラクレスの栄光』シリーズ、ギリシア神話をネタにしていることもあってもちろん知っていたのですが、管理人はドラクエ3くらいまで熱中していたものの1990年頃にゲームはあまりしなくなり、PS2初期にちょっとプレイしていただけで(今はスマホで懐かしのゲーム含めていろいろやりますが)、残念ながら『ヘラクレスの栄光』シリーズもプレイしたことがなく、ゲームとしての観点からエラそうなことは全くいえません…しかし先述のように、シリーズとしてギリシア神話をネタにしているからという魅力もあったことでしょうし、いろいろ考えられたゲームシステムを評価する向きもまたあり、人気のシリーズであったことはたしかでしょう。でないと何作も製作されませんし。

ちなみに今回の件でちょっと調べていると、三作目『ヘラクレスの栄光Ⅲ 神々の沈黙』のシナリオを絶賛する意見・感想をいくつも目にしました。これは興味わきます。全てではないですが本シリーズはダウンロード版で今でもプレイできるようですし、管理人もギリシア神話について知識を得た今こそ一作目からやってみたいです。

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