クマリ・カンダム

最終更新日

欧米以外でレムリアに関わる例を補足。

南インドやスリランカでは、当地の古代伝承に語られてきたとされる水没した陸地「クマリ・カンダム」と、レムリア大陸とを同一視しつつ、タミル語を話すドラヴィダ系民族タミルの偉大な太古史を喧伝する研究家や著述家がいます。

そこには、19世紀以来の「タミル・ナショナリズム」との密接な結びつきが感じられます。自分たちの偉大な過去を語る「偽史」という捉え方ができるでしょう。

この問題についてはすでに詳しい参考文献があります。少し古い研究書(オカルト本ではなく、けっこうかたい学術書)ですが、Amazon Kindleでも電子書籍版があり参照が容易です。

Sumathi Ramaswamy, The Lost Land of Lemuria: Fabulous Geographies, Catastrophic Histories, Berkeley: University of California Press, 2004.

こういう話に関して本サイトでは欧米そして日本の例を取り上げることが多くなりますが、それ以外の「失われた大陸伝説の影響、受容例」として興味深いです。ただし管理人は「クマリ・カンダム」やタミル関連情報等にまだ詳しくないので、この文献も読み直したうえで再考の機会を設けたいと思っております。

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