カタカナ名がややこしい、という永遠の問題

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ギリシア神話について紹介しようというときに、よく話題にあがるのが、「カタカナ名がいっぱい出てきてややこしい、そんなの覚えられない」という問題。そうなんです。

まあ完全な解決策などないわけですが、一般の方向け、特に今までギリシア神話にほとんどなじみがなかったという読者を想定して、ギリシア神話を紹介する企画をいただいているので、その準備過程でふと思いついたことがあったのです。日本人っぽい名前に寄せるとか、ドラマとか映画のあらすじみたいにしたら、しっくりきたりして…と。

こちらでオレステスの物語を紹介しているのですが、それを「ギリシア神話の知識がほぼなく、カタカナ名を覚えるのがめんどうだという人」に紹介する体で、試しにやってみた「たとえ話」がこちら。

~神話サスペンス劇場 呪われた一族~

大企業の会長である阿川ムネ男は、命運をかけた事業の成功のため、美しい長女イネ子に政略結婚させるが、イネ子は心労がたたったらしく病で天に召される。

事業は成功したものの、ムネ男が何者かによって殺害される…。

犯人はムネ男の妻クリ恵だった。クリ恵は、夫ムネ男が娘を利用したことを恨み、自身と不倫関係になった重役アイ田と共謀して、ムネ男を殺害したのだ。企業を乗っ取るクリ恵とアイ田。

しかし、今度はこの二人が殺害される…。なんと殺害犯は、阿川夫妻の次女エレ子と長男オレ男。父の行いはやむをえなかったものと理解し、母を許せなかった姉弟が共謀し、母と愛人を殺害したのであった。呪われたかのような、家族の愛憎の物語。

実行犯のオレ男は逮捕され裁判にかけられるが、情状酌量と精神状態を考慮され、最悪の罪は免れたのであったが…続く… みたいな話ですよ!

→結論:たいしてしっくりこない。

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