怪物・想像上の生物 ケルベロスとオルトロス

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ケルベロスは巨大な犬の姿で、三つの頭、蛇の尾をもち、首のまわりに無数の蛇の頭が生えている、冥界の番犬。英語でサーベラス Cerberus。

エキドナ(ガイアの息子で海の神のポルキュスと、同じくガイアの娘であるケトが交わって生まれたと伝えられる、上半身が女で下半身が蛇の怪物)と、テュフォン(こちらを参照)の子。

ヘラクレスによって冥界から地上に引きずり出されたといいます。「コワい番犬」だが、オルフェウスの歌で気持ちよくなり寝てしまう(こちらを参照)というかわいい面もあったりして。

弟にあたるのが、二つの頭をもつオルトロス(オルトス)。西の果ての島に住んでいたとされ、こちらもヘラクレスによって退治されました。

ケルベロスは番犬ということで、怪物キャラクターのほか、何かを守るイメージの名称に用いられます。たとえばネットワーク上の「ケルベロス認証」は、サーバーとクライアントとの間で身元確認をおこなう認証方式の一つ。

オルトロスといえば、『オルトロスの犬』というドラマがありました(TBS系、2009年)。ふれるだけで怪我や病気を治す力を持つ冷酷な男と、正反対に殺してしまう力を持つ善良な男を主人公にしたサスペンスでした。この二人が恐ろしい「双頭」に重ねられていたのでしょう、たぶん。

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