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DCのヒーロー映画、『シャザム!』を鑑賞しました。

SHAZAMは、魔法の言葉SHAZAMを唱えることで少年ビリー・バットソンが変身する、大人の姿のヒーロー。呼び名は、神話(特にギリシア神話)が意識されており、ソロモン Solomon の知恵、ヘラクレス Hercules の剛力、アトラス Atlas の体力、ゼウス Zeus の全能、アキレウス Achilleus(ラテン語形だとアキレス)の勇気、マーキュリー Mercury(ラテン語形だとメルクリウス Mercurius=ギリシア神話の伝令神ヘルメス)の速さを有するヒーローとして、SHAZAMの各アルファベットは順にこれらの神(的キャラクター)の頭文字とされます。神話由来のものを収集していたのに、知らんかった…。※映画では詳しい説明はありません。もともとのコミックで説明された由来です。

ちょっとややこしい話なのですが、このヒーロー、もともとは「キャプテン・マーベル」というコミック名(主人公名)で、SHAZAMはあくまで魔法の言葉でしたが、マーベルコミックと重なるのを避けるためにも改題・改名され今にいたったようです。

そして、これまた少しややこしい話ですが、shazamは辞書などで調べると、「ジャーン」といった感じのマジシャンの台詞・呪文として紹介されています。この言葉が先にあって、あとからコミックにおいて意味付けをしたのかと思ったのですが、大きな英和辞書の詳しい記載や海外の記事を確認してみますと、コミックでの造語が魔法の代名詞のようになって広まったようで、「造語としてのSHAZAM」が先、ということらしいです。

さてヒーロー映画『シャザム!』、2019年の公開から3年も経ってしまいましたが、評判が良いのを知って(ヒーロー映画はよく見てきたのですが、低年齢層向けかと勘違いしてスルーしておりました)、やっと鑑賞。予想以上におもしろかったです。もっと早く見ておけばよかった。実の家族にすら信じてもらえなかったヴィランに対し、里子たちとユーモラスな絆を築く主人公というわかりやすい構図も一興でしたが、見た目は大人で中身は子ども(逆をどこかでよく聞くぞ)、かっこ悪さとかっこ良さをナチュラルに併せ持つヒーローという、アンビバレントさがとてもうまく活かされているのに感心した一作でした。

続編『シャザム!神々の怒り』は2022年冬に公開予定。こちらも、ギリシア神話由来のキャラクターがいろいろ登場します。より「ファミリー」を強調した物語になるとの情報も出ているようです(『ワイスピ』か)。

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