アトランティス゠ムー 補足: ヤマトのガトランティス etc.

最終更新日

2022年9月12日に、拙著『アトランティス゠ムーの系譜学 〈失われた大陸〉が映す近代日本』(講談社選書メチエ)を刊行させていただきました。本書中で、アトランティスやムー大陸の名称・イメージが継承された諸作品(特に日本のポップカルチャー作品)を収集・紹介しておりますが、まだまだ諸例は尽きません。とある先生にご指摘いただいた作品を補足的にここで挙げたいと思います(こうした補足情報の掲載を継続していくつもりです。蓄積したら一挙にまとめようかとも)。

□『宇宙戦艦ヤマト』シリーズにおける架空の星間国家「ガトランティス」:劇場アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978)、TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』(1978~79)、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(2017)に登場。地球では「白色彗星帝国」と呼ばれる、強大な軍事国家。本編公開時には「ガトランチス」との表記も見られた(こうした表記のゆれ、変化は、ドラえもん映画『海底鬼岩城』においてもありました)。
…ヤマトのアニメを幼少時に見たのですが「ガトランティス」は記憶に残っておりませんでした。なんとなくアトランティスをもとに架空の固有名詞を発想したという程度かもしれませんが、意外と「支配欲にまみれてしまった専制国家」というそもそものアトランティスのイメージをしっかり意識していたりして。

□里中満智子『海のオーロラ』:『週刊少女フレンド』(講談社)において1978年第1号から1980年第17号まで連載された漫画。ムー大陸に生きていた巫女ルツと、運命の相手レイが転生を繰り返していく(古代エジプト→邪馬台国→ナチス・ドイツ→未来!)恋愛・冒険物語。
…本作の詳細は今回初めて知りまして、さっそく購入いたしました(こちらで、もう少しだけ詳しく紹介し直しております)。なお、「失われた大陸」が設定に取り込まれた少女漫画についてはこちらの記事をどうぞ。

随時、補足更新してまいりたいと思います。拙著でもふれていないような関連作品を思いつかれましたら、お教えいただけますとたいへん嬉しいです。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA で保護されており、Google の プライバシーポリシー利用規約が適用されます。

コメントする