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本日2022年10月27日発売の『週刊文春』11月3日号(第64巻第42号)にて、拙著『アトランティス゠ムーの系譜学〈失われた大陸〉が映す近代日本』を三中信宏さんに紹介・書評していただきました(三中信宏さん、といいますか三中信宏先生は進化学者、農学者、農研機構農業環境研究部門専門員。『系統体系学の世界』等、複数の著書がおありの先生です)。「文春図書館」というコーナーの、「今週の必読」欄。当初はごく小さなスペースでの紹介と伺っていたのですが、実際に見たら1ページ全体を用いての「今週の必読」でしたので、私も驚きです。

もちろんここでその内容を転載することはできませんけれども、「人間の根源的欲求」という本書の焦点をしっかり意識してくださっての紹介・書評は、著者として本当に嬉しいです。

そして私が書評内容と別に印象に残ったことの一つは、いまどきこんなテーマ(=アトランティスやらムー)、と当初は感じたという評者の正直なお言葉。そうですよね、世間一般的にうさんくさい(笑)ですよね、と。もちろん三中先生は、けど思ってたのとちがってね…という評の展開の前置きとして述べてらっしゃいます。

もう一つは、デニケンの宇宙人到来本を読んだことがあったという評者の回顧。そして、このような科学の外側への関心というのは、科学によって簡単にぬぐい去られるわけではないだろう、とも。同感です。そしてそこがまた、拙著の意義にもつながるであろうと、著者としてあらためて感じた次第。

テーマがテーマですから、読む前から色眼鏡で判定される、「いやそういう本じゃないんだけど…」とこちらが思うような断じ方をされてしまう、といったこともあるだろう拙著ですが、創意をしっかりご理解いただいた評価も各方面からたまわっており、光栄に感じることもしばしば。ありがとうございます。

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